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児童発達支援について解説

児童発達支援の多機能型(放課後等デイサービス併設)と単独事業所、それぞれのメリット・デメリット

児童発達支援は心身の障がいや発達に特性を持つ就学前の子どもが通う、通所支援サービスです。
沖縄県内でも多数の児童発達支援事業所が展開されていますが、多機能型と単独型の二種類に分かれているのをご存じでしょうか。
この記事では多機能型と単独型でどのような療育が受けられるかご紹介するとともに、それぞれの持つメリットとデメリットを考えてみたいと思います。

児童発達支援とは


児童発達支援とは心身に障がいを持っていたり発達に特性を持つ、6歳までの未就学児を対象とした通所支援サービスです。
児童福祉法のもと2012年にスタートした比較的新しいサービスですが、以下のように定義されています。

障害児通所支援とは、児童発達支援、医療型児童発達支援、放課後等デイサービス及び保育所等訪問支援をいい、障害児通所支援事業とは、障害児通所支援を行う事業をいう。
この法律で、児童発達支援とは、障害児につき、児童発達支援センターその他の厚生労働省令で定める施設に通わせ、日常生活における基本的な動作の指導、知識技能の付与、集団生活への適応訓練その他の厚生労働省令で定める便宜を供与することをいう。

児童福祉法 第六条の二の二」より引用
利用者は年々増加しており、2014年には約66,000人だった利用者数が2019年にはおよそ1.7倍の約110,000人になりました。
事業者数もそれに比例して増加しており、2012年には全国で約2,800件だった事業所数が、2020年にはおよそ3倍の約8,800件になっています。

日常生活、ひいては社会で生きていくために必要な基本的な動作や知識、コミュニケーション能力などの訓練を受けることができます。
以前は児童デイサービスと呼ばれていましたが、法律の改正により児童発達支援という名称に変更されました。

対象になる障がい

児童発達支援の対象となるのは、以下のような条件にあてはまるお子さんです。

・0~6歳の未就学児
・身体、知的障がいや発達障がいがある
・自治体や専門家が療育の必要があると認めている

しかし発達障害のように幼児期にはっきりとした症状が出ない場合、診断名が付かないことも少なくありません。

その場合でも、保育園・幼稚園・乳幼児定期健診などで心理士の指示があれば児童発達支援に通えます。
療育手帳の有無は利用要件に含まれていませんので、診断が確定していないお子さんも療育を受けることが可能です。

児童発達支援と保育所の違い


児童発達支援と保育所・幼稚園は、どちらにも保育士がいて子どもを一定時間預かってくれる施設という意味で共通点があります。
では、どのような違いがあるのかというとイメージしづらいという方も多いのではないでしょうか。

児童発達支援と保育所・幼稚園の違いは「療育」と「保育」の違いにあります。

一般的に保育とは、乳幼児を安全な環境で守り育てることを指していますが、療育はそこからより踏み込んだ目標が挙げられています。

障がいを持つ子どもたちの特性や発達度合いに合わせて支援や訓練を行い、充実した日常生活や社会生活を送れるようにするのが療育の目的です。
療育という言葉が「医療」と「教育」を合わせた造語であることからも分かるように、より専門性が高く障がいに特化しているといえるでしょう。

児童発達支援と保育所・幼稚園はそれぞれに大きなメリットがあります。
児童発達支援あろはkidsでは幼稚園・保育園との併用も可能です!
どうぞお気軽にご相談ください。

児童発達支援の種類


児童発達支援は「多機能型」と「単独型」の二種類に分類されています。
このふたつの最も大きな違いは、ひとつの敷地内に別の事業所が併設されているかという点です。

多機能型の場合は未就学児のみを対象とした児童発達支援にくわえて、同じ敷地内に別の事業所が運営されています。
併設されているものはさまざまですが、ほとんどが小学生以上の障がい児を対象とした放課後等デイサービスです。

現在、沖縄県内で展開されている児童発達支援の多くが、多機能型を選択しています。

一方、単独型とは児童発達支援単体で運営されている事業所を指します。
この場合、同じ場所に入っているのは児童発達支援だけなので、通ってくるのは未就学児だけです。

児童発達支援あろはkidsは、沖縄県内でも比較的珍しい単独型を選択しています。

多機能型と単独型、メリットとデメリットはある?

未就学児から高校生までが同じスペースで過ごす多機能型、未就学児だけで過ごす単独型。
このふたつにはそれぞれ大きなメリットとデメリットがあります。

幅広い年代の子どもたちと同じスペースで過ごすのは、コミュニケーション能力の向上という点で大きなメリットがあります。
未就学児はお兄さんお姉さんたちの行動を見てお手本に、小学生以上は小さな子の面倒を見ることで責任感を身につけていく効果も期待できるでしょう。

多機能型の場合、児童発達支援と放課後等デイサービスが同じところにあるので、小学校入学以後の移行がスムーズであるという点も挙げられます。
環境の変化でストレスを感じやすいお子さんにとっては、こちらも大きなメリットといえます。

一方で未就学児と小学生以上の子どもたちが一緒に過ごすのは、療育や安全面でデメリットが生じるのも事実です。

はじめて保護者様と離れて過ごすお子さんにとって、児童発達支援は未知の場所です。
年齢が違う子どもたちと一緒に過ごすのに不安を感じたり、刺激が強すぎたりするケースも少なくありません。

また、未就学児とそれ以上の子どもたちでは発達度合や身体能力、興味のあることなどが大きく異なります。
トラブルや事故が起きた際、小さな子が怪我をする可能性が高くなります。

児童発達支援と放課後等デイサービスにはそれぞれ必要な人員が定められており、安全面に最大限配慮して療育を行っています。
しかし年齢の違う子どもたちを同じスペースで療育を行うには、現実的に厳しい部分もあるといえるでしょう。

児童発達支援あろはkidsは単独型の事業所です


児童発達支援あろはkidsは単独型事業所として、那覇市や浦添市など沖縄県各地に児童発達支援や放課後等デイサービスを展開しています。

単独型事業所なので、スペースには同年代の子どもたちしかいません。
専門のスタッフが見守るなか、アットホームで落ち着いた環境で療育に取り組むことができます
一人ひとりをしっかりと見守れる少人数制で、年齢や発達度合いに応じた療育プログラムを提供しています。

気になる小学校入学以後についても、同一法人内で運営している放課後等デイサービスへの移行が可能です。

これまでの活動内容やお子さんの持つ特性、好きなことや苦手としていることを、児童発達支援から放課後等デイサービスへと引き継ぎます。
保護者様から受けたご相談や特に注意が必要な事項なども、スタッフ間でしっかり共有できるのが強みです。

時には児童発達支援のスタッフが放課後等デイサービスまで出かけてお子さんに会いに行ったりできるのも、同一法人内で事業所を運営しているメリットといえるでしょう。

児童発達支援あろはkidsは多機能型と単独型の「いいとこどり」ができるよう、さまざまな体制を整えています。
相談支援事業所を併設しているので、施設の見学から利用申し込みまでワンストップで手続きを進めることが可能です。

療育に関心をお持ちの方、うちの子が療育を受けられるか分からない……という方は、ぜひ児童発達支援あろはkidsまでご相談ください。

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