Columnあろはkidsコラム

専門スタッフが
児童発達支援について解説

児童発達支援の集団療育と個別課題とは?~那覇・浦添の児童発達支援あろはkidsの事例から

児童発達支援で行われている療育は「集団療育」と「個別課題」に分類されます。
この記事では、ふたつの療育の特徴やメリット・デメリットについて解説しています。ぜひ参考にしてくださいね。

児童発達支援とは


児童発達支援とは通所型障がい児支援施設のひとつです。
心身の障がいや発達に特性を持つ未就学児(~6歳まで)を対象としており、基本的な生活動作や他者との関係を築くスキル、就学に備えたさまざまなトレーニングを受けることができます。

以前は児童デイサービスと呼ばれていましたが、平成24年4月の児童福祉法改正に伴い児童発達支援と改められることになりました。

障がい児福祉サービスを受ける子どもの数は年々増加しており、平成26年度の利用者数は約66,000人だったものが令和元年度には約110,000人まで増加しています。
児童発達支援を必要とする子どもは今後も増加していくと考えられ、障がい児とその家族に寄り添い、支援する機関としてもその重要性は年々高まっています。

児童発達支援の対象となるのは広汎性発達障害(⾃閉症スペクトラム症)やADHD(注意⽋陥‧多動症)などの特性をもつ子どもですが、未就学児の場合ははっきりとした診断名がつかないケースも珍しくありません。
このような場合でも保育園‧幼稚園‧乳幼児定期健診などで、⼼理⼠による指⽰があれば児童発達⽀援に通えます。
療育手帳を持っていないという方も支援を受けられるのが、大きな特徴といえるでしょう。

児童発達支援で受けられる療育

児童発達支援で受けられる支援を「療育」といいます。
これは「医療」と「教育」を組み合わせた造語で、障がいや発達に特性を持つ子どもたちが社会で自立して生きていけるよう、必要な能力やスキルを伸ばしていくトレーニングのことです。

児童発達支援での療育は大きく分けて「集団療育」と「個別課題」に分けられます。
グループで行うかマンツーマンで行うかの違いということは漠然と認識していても、具体的にどのように違うかよくわからないという方も多いのではないでしょうか。

ここでは、集団療育と個別課題それぞれのメリットとデメリットについて解説しています。

集団療育とは


集団療育とは10人程度のグループで行う療育のことで、多くの児童発達支援で行われる療育のメインともいえるものです。
集団療育の大きなメリットとして、以下のようなものが挙げられます。

  • 集団生活のルールやマナーを学ぶことができる
  • コミュニケーション能力の向上が期待できる
  • 対人スキルや人間関係の作り方を学べる
  • 自分の考えや意見を伝えるトレーニングができる

障がいや発達に特性のある子どもは、同年代のお友達とのコミュニケーションや集団行動を苦手とするケースが少なくありません。
このことが小学校入学以後に生じる困り感や、学校への苦手意識へ繋がっていくこともあります。

集団療育ではさまざまなトレーニングを通して、社会の中で他者との円滑な関係を築くスキル=ソーシャルスキルを伸ばしていけるのが大きなメリットといえるでしょう。

ただし同年代のお友達と過ごすことでパニックを起こしたり、気持ちが落ち着かなくなってしまう子どもには刺激が強すぎることもあります。
また、お友達との関わりのなかでうまく気持ちが伝えられないストレスや不安を感じることで、より対人関係に苦手意識を持ってしまうケースも。

あろはkidsでは子どもたちがのびのびと楽しく過ごせるよう、障がいを持つ未就学児の特性を熟知した女性スタッフが丁寧に目配りをしています。

あろはKidsで受けられる集団療育

那覇市・浦添市の児童発達支援あろはkidsでは子どもの抱えている障がいや発達状況に合わせて、さまざまな集団療育を行っています。ここではその一例をご紹介しています。

自立訓練

基本的な生活習慣や小学校入学以後を見据えたさまざまなトレーニングに取り組みます。

  • 食事のマナー
  • 着替え
  • 排せつ
  • ノートの使い方
  • 物の分類

これ以外にも、それぞれが苦手としている分野のトレーニングに取り組んでいきます。

SST(ソーシャルスキルトレーニング)

SSTとは集団行動や社会生活において、必要な対人スキルを身につけるトレーニングです。
円滑な人間関係の構築は将来の自立だけでなく、充実した社会生活を送るうえで欠かせません。

「座って人の話を聞く」「お友達に嫌な思いをさせてしまったら」「自分の気持ちを伝えるには」といった対人関係に必要な土台を楽しく学んでいきます。

スポーツカリキュラム

那覇市・浦添市の児童発達支援あろはkidsではやる気スイッチグループと東京大学三代千之教授が監修した発達障がい児向けの運動療育プログラムを導入しています。
障がい児に特化して作成されたプログラムは、楽しく身体を動かすことで運動への苦手意識をなくすとともに、幼少期に必要な神経系統の発達を促す効果も期待できるのです。

あろはkidsには理学療法士などのリハビリ専門職が在籍しており、専門家の視点から子どもたちをきめ細かくサポートしています。

指先トレーニング

障がいを持つ子どもは手先の細かい動きを苦手とするケースが少なくありません。
あろはkidsではお友達と一緒にお箸の練習をしたり、粘土やハサミを使った創作活動を通じて指先のトレーニングに取り組んでいます。

安全に楽しくトレーニングを行えるよう、作業療法士などのリハビリ専門職がしっかり見守ります。

個別課題とは


個別課題とは、スタッフとマンツーマンで行う療育のことです。
大きなメリットとして、以下のようなものが挙げられます。

  • 個々の成長に合わせて、トレーニングの内容を調整することができる
  • 集団で過ごすのに慣れていない子もストレスを感じにくい
  • 大人と行うトレーニングなので、成功体験を積み重ねやすい
  • マンツーマンできめ細かな評価をしやすい

集団療育では刺激が強すぎたり、ストレスを感じてしまうという子どもはマンツーマンで療育を行う個別課題のほうが落ち着いて取り組めることもよくあります。
苦手としている部分や、伸ばしていきたい部分を重点的にケアできるのもメリットといえるでしょう。

個別課題は大人とともに落ち着いてトレーニングに取り組める一方、子ども同士の対人関係を学ぶ機会がなくなるという面もあります。
また、他の子どもの行動を真似することで、新しいことを覚えていく機会が得られないというのもデメリットといえるでしょう。

あろはkidsで受けられる個別療育

那覇市・浦添市の児童発達支援あろはkidsでは子どもの発育状況や特性に合わせた、さまざまな個別課題プログラムがあります。
療育は保護者様のお困りごとやご要望を丁寧にヒアリングしたうえで、児童発達支援管理責任者が作成した個別支援計画に基づいて行われます。

発語トレーニング

言葉の遅れや気持ちを言葉にしづらい子には、写真や絵カードを使ってゲーム感覚で自然に発語が身に着くトレーニングを行っています。
あろはkidsには言語聴覚士が在籍しており、専門家の立場で言語聴覚に関する正確な機能評価を行えるのが特徴です。

数字や読み書き

集団療育でカバーしきれない個々のつまづきや苦手分野を、個別課題でクリアしていきます。
特に数字や読み書きを身に着けることは、小学校への移行をスムーズにするため非常に大切なものです。
保護者様からのご要望や日々の療育のなかで必要性が高い範囲を重点的にトレーニングしています。

指先や身体を使ったトレーニング

あろはkidsには理学療法士・言語聴覚士・作業療法士が在籍しています。
マンツーマンでしっかり子どもの発育状況や特性を評価し、より個々に寄り添ったトレーニングを行います。

身体を動かしたり細かい作業が苦手な子にとっても、他と比較したり失敗したりすることがないのでリラックスして課題に取り組めるという効果も期待できます。

見学&無料体験受付中!


今回は、児童発達支援における集団療育と個別課題の違いについて解説してきました。

あろはkidsではそれぞれのメリットを最大限に引き出す療育に力を入れています。
「子どもたちがどんなふうに過ごしているか知りたい」「うちの子に合うか見てみたい」とお考えの方は、ぜひ見学&無料体験をご検討ください。

まずは見学・相談から!
お気軽にお問い合わせください

事業所情報 採用情報
SCROLL