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児童発達支援について解説
LDの未就学児は児童発達支援(児童デイ)でどんな療育を受けられる?那覇・浦添の児童発達支援あろはkidsの事例紹介
学習障害(LD)は文字や数字の読み書きに関する障がいのひとつです。
読み書きを本格的に勉強するのは小学校に入ってからですが、勉強に対して苦手意識を持たずに学校生活を送るには就学前から文字や数字に親しむことも大切です。
この記事ではLDの特徴について解説するとともに、LDの未就学児がどのような療育を受けられるか、那覇・浦添の児童発達支援あろはkidsの事例をもとにご紹介しています。
目 次
学習障害(LD)とは
学習障害は、LD(Learning DisabilitiesもしくはLearning Disorders)や限局性学習症と呼ばれる障がいです。
知的な遅れは見つからないのに読み書きや計算能力が極端に苦手で、学習に困難が生じている状態全般のことをいいます。
障がいの程度やあらわれ方の個人差が大きく、他の発達障がいにくらべて発見されづらいという面もあります。
さらに、学習障害のお子さんはADHD(注意欠陥多動性障害)やASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群)など、他の発達障害を併発しているケースが少なくありません。
LDもADHDも未就学児の時点では症状があまり強く出ないため、医師の診察を受けてもはっきりとした診断が下りないという問題点が指摘されています。
文部科学省では、LDについて以下のように定義しました。
学習障害とは、全般的に知的発達に遅れはないが、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」といった学習に必要な基礎的な能力のうち、一つないし複数の特定の能力についてなかなか習得できなかったり、うまく発揮することができなかったりすることによって、学習上、様々な困難に直面している状態をいいます。
引用:文部科学省
LDはその特徴から、3種類に分類されています。それぞれの違いと特徴的な症状についてまとめました。
読字障害(ディスレクシア)
読む能力=識字能力に困難を生じる障がいです。
学習障害のなかで最も多く、海外(アルファベット語圏)では約10~12%の人に読字障害があるといわれています。
著名な俳優や政治家のなかにも、LDであることを公表している人は少なくありません。
表記された文字を「音」として認識することが困難なため、聞き間違えや文章を読むのが遅いといった症状があらわれます。
具体的には以下のような症状です。
- 文字に興味を示さない
- 形が似ている文字の見分けがつかない
- 自分の名前のひらがなを読むことが難しい
書字障害(ディスグラフィア)
書く能力=書字能力に困難を生じる障がいです。
文字は読めているのに書けない、お手本を見てもひらがなが書けないなどの障がいがあります。
文字を読むことと書くことは密接に関係しあっており、書字障害と読字障害を併発しているケースもみられます。
鏡文字など書字障害に多い症状は文字や数字を覚える過程でよくみられるものなので、幼児期においては障がいの有無を見つけづらいのも特徴です。
書字障害の主な症状としては以下のようなものが挙げられます。
- お手本を見てもひらがなを書けない
- 鏡文字を書いてしまう
- 形が似ている文字の区別がつかない
算数障害(ディスカリキュリア)
算数障害は文字の読み書きや言葉に問題がないのに、算数だけ極端に苦手な症状です。
未就学児の場合はまだ数の概念が身についていないことも多いですが、他の項目と比べて算数にかかわる領域だけがどうしても身につかないという場合は、算数障害の可能性も視野に入れるべきでしょう。
算数障害の主な症状としては以下のようなものが挙げられます。
- 数の大きい、小さいが分からない
- ものの順番や規則性が理解できない
- 時計を読むのが苦手
学習障害(LD)のお子さんが抱える困難
学習障害は知能や言葉の遅れがみられないことから「時間をかけて練習すれば覚えられるはずでは?」「やる気の問題ではないか」と周囲の理解が得られにくいことがあります。
特に学習内容が増えてくる小学校以後は、勉強についていけない、聞けば理解できるのにノートやテキストの内容が読めないなど、さまざまな問題が生じてきます。
「もっと頑張りなさい」と言われてもどうして良いか分からず、劣等感や不安感を抱えたまま学校生活を続けているというケースも。
大きな節目となる小学校入学に向けて自分の特性に合った支援を受けることは、自分の可能性を広げ、充実した社会生活を送るという面からも非常に有益であるといえるでしょう。
児童発達支援とはどんなところ?
児童発達支援は通所型の障がい児支援施設です。それぞれの障がいや特性によって生じる課題や困難に対して、専門のスタッフが集団もしくは個別で療育を行います。対象は6歳までの未就学児で、診断名のつかないお子さんでも心理士などが必要を認めれば利用可能です。
小さなお子さんにとって、児童発達支援は初めて保護者様と離れて長時間過ごす場所です。同年代のお友達との接し方や集団行動に慣れ、小学校生活の具体的なイメージを掴んでいきます。
ここでは、那覇・浦添の児童発達支援あろはkidsで行っているプログラムを例にとって、児童発達支援の療育について解説しています。
那覇・浦添の児童発達支援あろはkidsの療育内容
療育はグループで行う集団療育と、スタッフとのマンツーマンで行う個別課題に分けられています。
児童発達支援管理責任者が対人関係やコミュニケーションのトレーニング効果の高い集団療育、それぞれの課題や困りごとに応じてプログラムを組む個別療育をバランス良く組み合わせたカリキュラムを作成しています。
集団療育
- やる気スイッチ運動カリキュラム
- 自立訓練(集団)
- リトミック
- 創作活動
- 戸外遊びやお出かけ
- SST(ソーシャルスキルトレーニング)
個別課題
- 自立支援(個人)
- 発語トレーニング
- 指先トレーニング
集団療育と個別課題の持つ長所を最大限に活かし、家庭的な雰囲気で少しずつステップアップしていけるよう、専門知識豊富なスタッフがしっかりサポートします。
トレーニングを続けていくことで、LDの子どもが抱えている困難や課題に対して以下のような効果が期待できます。
ひらがなの形を認識できない
絵カードの文字を組み合わせて作った言葉をリズムに合わせて読み上げたり、バラバラに置かれたひらがな文字カードから同じものを探し出すなど、ゲーム感覚で文字と親しめる療育プログラムを行っています。
どの療育にも共通することですが、どの療育の前にもお友達と楽しく過ごすためのお約束(SST)を確認しています。
同年代の子どもたちとの関わり方を身につけ、コミュニケーション能力や協調性を学んでいけるのも療育の大きな役割です。
数の概念が身につかない
指やカードを使って数えるトレーニングやすごろくなどのゲームを通じて、自然と数字の数え方を身につける療育プログラムを行っています。
すごろくでは出た数字と動かすコマを連動させることで、数の概念に対する理解を深めます。
小さなすごろくやカードを扱うので、指先をうまく使うトレーニングとしても機能するのが特徴です。
うまく字を書けない
字をうまく書けない背景には、書字障害だけでなく身体をうまく使えていないこともあります。
那覇・浦添の児童発達支援あろはkidsには作業療法士が在籍しており、それぞれの障がいに合わせてきめ細かなサポートを行ってきました。
お絵描きや指先トレーニングを通じて、文字を書くために必要な筋力や神経の発達を促します。
この記事では那覇・浦添の児童発達支援あろはkidsの事例をもとに、LDの未就学児が児童発達支援でどのような療育を受けられるか解説してきました。
早期療育を行うことはお子さんの可能性を伸ばし、自分の特性とうまく付き合ってていくうえでとても大切なことです。
「うちの子は療育の対象になるの?」や「どんな療育をしているの?」という方には、見学やご相談も受け付けています。どうぞお気軽にご相談ください。
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